2018.12.28|
COLUMN
追い求めるのは”最高の座り心地”。120年以上続く、アイラーセンの歴史。
世界トップクラスの座り心地を誇るソファメーカー
eilersen(アイラーセン)
誰しもが納得する最上級の座り心地はどのようにして生まれたのか?今回は、アイラーセンの歴史やルーツを辿ってみたいと思います。
はじまりは馬車のシート製造
デンマークの首都、コペンハーゲンから車で約3時間。のどかな風景が広がるオーデンセの街。アンデルセンの生まれ故郷として知られているこの小さな街から世界最高の座り心地を誇るソファは誕生しました。アイラーセン社は1895年、馬車のボディーシートの製造メーカーとして発足し、1920年代の初めまで、主に馬車の製造を手掛けていました。
当時、ヨーロッパの道は整備が整っておらず、馬車のフレームとシートを作ることは「丈夫さ」と「乗り心地」を求められました。
(画像) アイラーセンが創業当時につくっていた馬車
アイラーセンの創業者であるニールス・アイラーセンは、車輪を作るためにデンマークで初めて、蒸気を使って木材を曲げることに成功したと言われています。
デンマークで初めて
バスの座席にクッション材を採用
時代の移りとともに自動車が発明され、馬車の需要が次第に薄れてくると、アイラーセンは曲木の技術を生かし、自動車やバスの車体をハンドメイドで製造するようになりました。バスのシートを製造し始めてシャーシ(枠組み)とエンジン以外の部分製造も行い、1930年代の終わりまでそれは続きます。
(画像) 1900年代前半にデンマークを走っていたバス
当時のバスのシートは全て木製。
それをデンマークで初めてクッションに変えたのが、ニールス・アイラーセンだったのです。このエピソードから、「快適な座り心地」への徹底した追求が創業時からの企業ポリシーであったことが伺えます。
工場の全焼をきっかけに
家具の生産開始
不運にも、アイラーセンの工場は1934年に火災で焼け落ちてしまいます。しかし、それを機にアイラーセンは新規に生産設備を導入し、まったく異なる製品の開発を手がけるようになったのです。それは、布地や皮で覆い、中に詰め物をした高級家具でした。
(画像) 1942年に開催した家具の展示会の様子
(画像) 1946年につくられたソファ
そして、1940年代に発表された”POMPEI”というコーナーソファによって、今の原型となる変換期を迎えるのです。
(すみません、画像は見つけられなかったです・・・)
それはアイラーセンにとって画期的なモデルとなって、デンマークで人気のテレビ番組でも使用されました。
120年以上受け継がれる
変わらない姿勢
設立から120年以上の長い時を経て、技術の発展と時代の変化に応じて製品も変換してきたアイラーセンですが、作るものが変わっても”最高の座り心地”を追求する姿勢は、設立した当時から一貫して変わりません。
そして現在も”最高の座り心地”を実現するために、最新の技術と代々受け継がれてきた職人の技を組み合わせた独自の技術で、ソファを作り続けているのです。
(画像) アイラーセン社のロゴマーク
2頭立て4輪馬車をモチーフにしたアイラーセンのロゴマークは、過去から現在への架け橋を表現しています。それは、昔ながらの工芸技法と現代の合理的な機械生産、また現在と未来をつなぐ架け橋として、最上級のくつろぎを全世界に提供し続けることを示しているのです。
アイラーセンが求め続ける”最高の座り心地”を、ぜひスタイル・アクタスで体感してみてください。
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