2020.06.10|
COLUMN
布の特性とメンテナンス方法、お教えします!
一口に「ファブリック(生地)」と言っても、その素材はさまざま。
綿や麻、絹などの天然繊維、アクリルやポリエステルなどの化学繊維、またそれらを混合したものや一部に金属糸などを使用した特殊なものまで。さらに、糸の太さや織り方、編み方によってもお手入れ方法や洗濯方法も違ってきます。「何かとても難しそう!」と思いがちなファブリックのお手入れですが、ポイントさえつかめばもう大丈夫ですよ!
今回はラグのお手入れ方まで紹介いたします!
素材によって何が違うの?
綿:肌ざわりがよく、日本人の肌に合う素材。
ポリエステル:洗濯などのお手入れがしやすい。
ウール:呼吸する素材なので冬暖かく、夏涼しい。
アクリル:発色性に優れ、色バリエーションが豊富。
シルク:光沢のある新しい素材。
ナイロン:耐磨耗性、耐久力に優れている。
ポリプロピレン:ナイロンに似たお手ごろ素材。
麻(ジュート):独特のシャリ感と使用感があります。
アクタスのファブリックはリネン100%のシャリ感のある生地、ヴィンテージ感のある生地、織りの表情が豊かな生地など、上質な天然素材を用いて、色だけでなく肌触りにもこだわったコレクションです。ファッションのように様々な色や素材でインテリアをお楽しみいただけます。
ファブリックのメリットとデメリット
メリット
1. 生地の色柄だけでなく、テクスチャーも種類が多く、選択肢がとても幅広い
2. カバーリングタイプなら、取り外してクリーニングすることも可能
デメリット
1. 汚れが落としにくく、シミなどになりやすい
2. ホコリなどを吸着しやすいので、不衛生にしておくと、カビやダニが発生する場合があるので注意しましょう
ファブリックのお手入れのポイント!
Point 1
品質表示(洗濯表示)を確認しましょう。
繊維製品のその多くが家庭用品品質表示法に該当しており、繊維の組成や洗濯方法、使用方法や注意事項などがタグや書面として添付されています。商品を購入する時に一度確認をしておき、いざお手入れや洗濯する際に再度確認しましょう。
Point 2
洗濯表示マークを覚えておきましょう
洗濯表示マークはどれも分かりやすい絵表示になっています。オケや洗濯機などのマークがあればご家庭で洗濯が可能、逆にどちらのマークもなかったり、マークに「×」がついているものはご家庭では洗濯出来ません。マークの種類も多くはないので、一度おぼえておくと良いでしょう。普段身に着けている衣類の洗濯にも役立ちます。
Point 3
ドライクリーニングにはご注意!
一部の商品はドライクリーニングしかできない場合があります。しかし、一口にドライクリーニングと言っても種類がいくつかあり、注意が必要です。クリーニングに出す際は、必ず繊維の組成の確認を。ご家庭でドライクリーニングをする場合は、使用する洗剤の取扱説明書をよく読んでから洗濯しましょう。
Point 4
お洗濯出来ない場合は?
一部の商品には通常の洗濯もドライクリーニングも出来ないものがあります。そのような商品は一度汚れがついてしまうとどうにもなりません。ですので、お使いになる前に撥水スプレーなどを吹きかけておくと、いざという時に助かります。ただし、スプレーする前にその撥水スプレーの取扱説明書をよく読んでから使用しましょう。
ラグのお手入れ方法の質問にお答えします!
ラグを気持ちよく長く使うコツは、意外と簡単。
あれこれ迷ってやっと手に入れたラグであるほど、長く大切に使っていただきたいものです。
そこで、ふだんからできる手軽なお手入れ方法をご紹介いたします。
Q. 普段のお手入れ方法は?
ラグの汚れの80%はホコリです。
毛足の奥まで入り込むと取り除くのが難しくなってしまうので、こまめに掃除機をかけてふだんからお手入れしましょう。
また、月に一度程度拭き掃除していただくと、より清潔に、美しい毛足が保たれます。
家庭用中性洗剤をご使用の際は、水で500倍程度に薄めたものをお使いください。拭き掃除後は必ず乾拭きをしてください。
Q. 掃除機をかけるときのポイントは?
ラグの毛並みと逆方向に掃除機をかけると、奥に入り込んだホコリも吸い取りやすく、毛の根元の空気の通りをよくします。
なお、ご購入直後のラグには、製造工程中にパイル内に入り込んだ繊維のくずがあり、しばらくの間は掃除機をかけるたびに吸い取られます。
何度か吸い取るうちになくなるものですのでご安心ください。
Q. シミがついてしまったら?
何かをこぼしてしまったら、しみ込まないうちに吸水性のよい布でたたくように拭き取りましょう。
汚れがひどい時は専門業者にご相談の上、クリーニングしてください。
Q. 特殊な掃除機にはご注意を!
現在、吸引力の強さや特殊な回転ブラシなどがついた掃除機が注目されています。
より多くのホコリやチリを吸い取り、ぜんそくやアレルギーにも有効として、多くのご家庭で使われるようになりましたが、
一部のラグにとってはその性能がマイナスに働くことがあります。
毛足の長いシャギーラグのほとんどは、パイル全体がコーティングされているので、
普通の掃除機では繊維の抜ける量も少ないのですが、吸引力の強い掃除機では繊維が抜け続けてしまう場合があります。
強/弱の設定があれば「弱」設定で、設定がない場合には何度もかけ直さず数回軽く掛ける程度にしてください。
また、粘着テープ付きロール型掃除機の使用は避けてください。
最も一般的な毛足がループ状になっているループパイルラグは、特殊な回転ブラシの掃除機で強く押し付けるようにかけると、
パイルがブラシと絡まってパイル抜けや大量の毛玉ができることがありますのでご注意ください。
Q. 家具の押しあとが残ってしまいました。
ウールやナイロンは復元力があるので、ソファなどの重みで押し跡がついてしまったら、
スチームアイロンなどで蒸気をかけると、ほぼもとの状態に戻ります。
Q. クリーニングに出す場合は?
ラグ/カーペットの専門クリーニング業者にご依頼ください。3年に一度が目安です。
なお、必ず品質表示の繊維の組成を確認して、クリーニング方法についてのくわしい説明をクリーニング業者に受けてください。
ご不明な点はご購入いただいたお店までお問い合わせください。
おまけ
ファブリックのコーディネートを少しご紹介。色によってこんなに雰囲気が変わりますよ。
緑・青・ピンクをテーマにしたコーディネートです。
いかがでしたか?
使い勝手の良いファブリックですが、以外に知らなかったことも多かったのではないでしょうか。
メンテナンスのアイテムもありますのでぜひお問い合わせください。
ちょっとした色使いで、部屋の雰囲気が変わるので、季節の変わり目などに
ファブリックの模様替えをしてはいかがでしょうか。ご相談ぜひお待ちしております。
革の特性とメンテナンス方法の記事はこちら
木製家具の特性とメンテナンス方法の記事はこちら
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