2020.06.25|
COLUMN
暮らしの物語【 chapter 1 】お客様のご自宅へ、 暮らしに関するお話を伺いに行きました。
暮らしの物語
家具を通して見えてくる、その人ひとりひとりの暮らし。 家族のソファ、新婚時の小さなテーブル、一人暮らしに合わせた初めての椅子、 小学校へ入学した時の学習机、おばあちゃん家のコタツに、学校の時計。 きっと、そのひとつひとつに想いがあり、きっと、そこには何か物語があるはず。 そして、その物語を聞ける事は、私達にとって何よりの財産となります。 そんな想いで始まる今号の企画「暮らしの物語」。 それぞれの物語を、ご紹介いたします。
Chapter.1
家族との思い出が積み重なる食卓。 LIFE WITH / TABLO&ARLEKIN (porada)
群馬県前橋市にお住まいのY様ご家族。スタイルでポラダのダイニングセットをご購入されたのはおよそ14年前です。 購入当初はご夫婦二人で広く使っていたテーブルが、現在ではご家族四人で囲むテーブルに。すっきりとして広々としたリビングダイニングはポラダの家具で統一されており、非常に洗練されています。家具に対する愛着や、ものを選ぶ基準など、暮らしにまつわるお話を伺ってきました。
STYLE:
このダイニングセットを購入した理由をお聞かせください。
奥様:
当時、アクタス新宿店をはじめ他のインテリアショップでもダイニングセットをいろいろと探し回ったのですが、結果的にこのセットが一番気に入りました。デザインがすっきりしているし、なにより椅子の形が良かった。座り心地とかっこよさが決め手でした。
ご主人:
天板に対する脚の付き方もかっこいいですよね。チェリー材の木目も良くて、妻の言う通り椅子の座り心地もしっくりきました。古びた感じではないけど、どこかクラシカルな雰囲気を持っているところに惹かれました。せっかく買うなら将来的に買い替える必要がなく、永く使えるものにしたいと思ってこれを選びました。
STYLE:
ご主人がイタリア好きと伺ったのですが、ポラダもイタリアのメーカーですよね。
家具を選ぶときの基準として、イタリア製のものにこだわったりしたんですか?
ご主人:
いえ、これは本当に偶然なんです。当時はイタリアで家具を作っていることすら知りませんでしたからね。イタリア製だということは、この家具を選んだ後に教えてもらいました。
STYLE:
主にどういった用途で使っていますか?
ご主人:
食事をするのはもちろんですが、我が家では勉強机にもなっています。普通、小さい子どもがいる家庭だと、なかなか良いものを買わない傾向にありますよね。でもそういうことはあまり考えませんでした。二人とも女の子なので、そんなにやんちゃな時期もありませんでした。ただ、同時期に購入したフォリスのテレビは画面を叩かれて液晶の一部が映らなくなってしまったことはありましたが…( 笑)
STYLE:
勉強机としては、低学年の頃から使っていたんですか?
ご主人:
そうですね。一応二階にも作り付けの机があるんですが、そっちはほとんど使っていません。娘たちも、” 二階は怖いから”と言ってあまり二階で勉強したがらないんですよね。リビングだと、安心して勉強に集中できるみたいです。
STYLE:
普段、家具のお手入れはどのようにしていますか?
ご主人:
脚に付いている金具の増し締めは意識しています。あとは、埃が溜まったら拭くくらいですね。アーレキンのダイニングチェアは先日座面交換をしてもらったのですが、座り心地が新品に蘇りました。買った当時は傷付くことを気にしていましたが、長年使っていると傷もテーブルの味として受け入れられるようになり、あまり気にならなくなりました。チェリー材の色味も次第に濃くなってきて、どんどん良さが増してきています。それと、2年前に天板のガラストップを傷防止のために追加で購入したのですが、これがさらにテーブルの存 在感を引き立ててくれるうえに、安心感がありますね。
STYLE:
購入当時と現在でテーブルや椅子の見え方に変化はありましたか?
奥様:
傷は増えちゃったけど、愛着も以前に比べて増しました。長年使い続けて家の一部になった感じがします。当時は夫婦二人の生活でしたが、その後に生まれた双子の娘たちもあっという間に6 年生です。家族の思い出もたくさんできたし、子どもたちと共に成長していく感覚です。
ご主人:
このテーブルを使っていると、他のテーブルが欲しいと思わなくなりました。今お店に展示してあるポラダのインフィニティテーブルも素敵ですが、このテーブルには代えられないです。
奥様:
でも、あのテーブル素敵だよね。もう一部屋あったら置きたいなあ。
ご主人:
…そりゃあ、もう一部屋あったら欲しいよ(笑)
STYLE:
その際はぜひ (笑) 選んで良かったことがあれば教えてください。
ご主人:
このテーブルが我が家の中心になってくれたことですね。
奥様:
来客があっても、テーブルのサイズが大きいので窮屈にならず、大勢で囲めるのですごく助かっています。
STYLE:
家具へのこだわりをお聞かせください。
ご主人:
永く使えるものを選ぶことです。良いものだとずっと永く使えるので、買い替えることは基本的に考えないですね。やっぱり良いものは、大事に使う気になります。良くないものだと大事に使わないんですよ。
奥様:
家具に限ったことではないんですが、気に入ったものしか買わないようにしています。
STYLE:
暮らし方がシンプルでかっこいいですよね。 この10 年間で暮らし方に変化があれば教えてください。
ご主人:
基本的に物を増やさない方なので、暮らし方はほとんど変わりません。子どもの成長に合わせて、リビングとダイニングのレイアウトを一度変えたくらいです。それまではソファを壁面にくっつけていたのですが、今の配置にしてからソファって背中も大事なんだな、ということに初めて気がついたんです。後々は、リビングとダイニングにペンダントライトをつけたいと考えています。
STYLE:
特に愛着のある家具は何ですか?
ご主人:
うーん…。やっぱりこのダイニングテーブルです。あとは、ソファの横で使っているポラダのラウンジチェア(DORIS) もすごく気に入っています。昔から憧れていた椅子だったのですが、いろいろなタイミングが重なって、最近ようやく我が家に仲間入りしました。
STYLE:
インテリアの楽しさを感じるのはどんな時ですか?
ご主人:
こうやってみんなでテーブルを囲んでお茶をする時間が一番楽しいです。実は、今使っている食器も” リチャード・ジノリ” というイタリアのもので、昔集めていたものなんです。 カトラリーはフランスの” クリストフル” のものなんですが、その昔、妻の母が毎月一本ずつ妻のために集めていたものを結婚のタイミングでお祝いとして贈ってもらいました。
STYLE:
とても素敵なエピソードですね。
お二人とも良いものを選ぶ感覚は昔から持っていらっしゃったんですね。
ご主人:
こういう食器を使うときにテーブルが良いものだと、余計に嬉しさを感じるんですよ。料理もより美味しく感じます。休日にカフェやレストランへ行ってくつろぐことってあると思うんですけど、家にいてもそれと同じくらいの気分なんです。
STYLE:
最後になりますが、当店のコンセプトは『みんなのホームをちょっと幸せに』です。
スタイルと出会った事で、Y 様の暮らしはちょっと幸せになりましたか?
奥様:
家具を見に行ったりエイトリアムカフェでお茶をしたり、生活の中で楽しみの一つになっています。出会えて良かったです。
お子様:
小学校の家庭訪問の時、この家で良かったなって思います!
ご主人:
スタイルと出会えたおかげで、ちょっとした幸せはいつも感じています。他の家庭はどうなのか知らないですけど、一つのお店で家具を揃えるということはあまりしないと思うんですよね。” 安いからここで買う” とかもあるじゃないですか。でも僕が大事にするのはそういう部分ではなくて、永く使うものなので家具は信頼できるところで選びたいんです。選ぶときに相談できる相手がいないと、むしろ不安なんです。
STYLE:
確かに、家具は決して安い買い物ではないですし、毎日使うものですからね。
ご主人:
みんな住宅にはお金をかけてるはずなのに、家具にお金をかけない人が多いと思うんですよ。どんなに家が良くても、家具が良くないとダメだなあと思うんです。それに、毎日乗る車は長く乗っても10 年ですよね。それなのに、みんな車にはすごくお金をかける。でも良い家具は10 年、20 年と使えるのに、そこにお金をかけないのが不思議なんですよ。
STYLE:
すごく共感します。その価値観を伝えていくことは私たちの課題でもあります。
難しいですが、もっと多くの人にそう思ってもらいたいです。
ご主人:
家具は” もの” ではなく” 家族” のような存在です。なんていうか、” ものは捨てる” という考えの人には理解されないかもしれないですが、ものや人との出会いってとても大事だなあとつくづく思います。
リビングの壁面に掛けられた時計もポラダのもの。数年前にアクタスがポラダ購入者へノベルティとして配布していたもので、今となってはかなり貴重。 | エントランスにはポラダのFOUR SEASONS MIRROR。 木目も建具に合わせており、インテリアへのこだわりが ここにも感じられた。 | ダイニングテーブルの上で宿題を始めた、お子様達。自分の部屋で勉強するよりも、ここが二人とも集中できるとのこと。 |
※こちらの記事は「STYLES STYLE BOOK vol.58 」の内容をWEBに掲載しています。取材時期:2019年4月
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