ハンス J.ウェグナー展連載企画 第5回
CH07ことスリーレッグドシェルチェアをご紹介させていただきます。
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第2次世界大戦後、成形合板による3次元曲面の実現に
世界中のデザイナーが挑戦を繰り返してきたが、ウェグナーも何点か発表している。
そのうちの1つがこの1963年にデザインされたスリーレッグド・シェルチェア。
ミッドセンチュリーを代表するデザイナーと同様に、当時ウェグナー自身もプライウッドを用いた
三次元曲面の椅子を模索していた。いくつかのプロトタイプが作られたが、どれも製品化されず、
このスリーレッグド・シェルチェアも技術面・コスト面から製品化が見送られていたのである。
しかし、1997年にカールハンセン&サン社によってCH07シェルチェアとして復刻、
世界中から賞賛をもって迎えられることとなる。
美しく印象的なフォルムと、腰をおろした時のリラックス感を兼ね備えたCH07スリーレッグド・シェルチェア。
この曲線豊かなシェル構造のイージーチェアは、どの角度から見ても完璧な美しさを保っている。
それゆえ自宅だけでなく、オフィスや文化施設の広いラウンジに使用されることが多い。
東京の国立新美術館のラウンジでもこの椅子が数多く置かれており実際に座ることもできる。
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復刻前はこの椅子がオークションにかけられた際、大変な高額で落札されていたといわれています。
以前フリッツハンセン社にてCH07とは異なる成形合板のシェルチェアがつくられていましたが
今では製造中止となっていてヴィンテージ品はやはり高額で取引されています。
形成合板ということもありサイズの割には圧迫感がありません。
お部屋が広いとL字型のソファなどをお選びがちですが、ソファはストレートのタイプにして
その横にラウンジチェアというレイアウトも素敵だと思います。
こちらも普段STYLEでは展示の無い作品ですので、ぜひ一度お試しにいらして下さいませ。
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バックナンバーはこちら
Vol.4 Kastrap chair CH401
Vol.3 Elbow chair CH20
Vol.2 Velrt chair
Vol.1 Peacock chair
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ハンス.J.ウェグナー展
8月3日~9月8日
場所 STYLE伊勢崎店
群馬県伊勢崎市日乃出町399-1
TEL:0270-25-2829
11時から19時まで
水曜定休日
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